経営方針、労働条件や人間関係など会社に対する不満、体調不良や家庭の事情、良き転職先が見つかったなど、様々な理由で、人は現在勤めている会社を辞めたいと思うときがあります。
会社に「辞めます」と言い出しても、会社は「あれやこれや」と言って、なかなか辞めさせてくれず「お願いだから　辞めさせて！！」と悩むケースも多いようです。
そんなとき、あなたならどうする？

基本的に憲法22条（職業選択の自由）で、「公共の福祉」に反しない限り、自由に転職、退職の自由が保障されています。
また、労働基準法5条（強制労働の禁止）で、労働者の意思に反しての労働の強制は禁制されており、罰則も基準法上一番厳しい1～10年以下の懲役または20～300万円の罰金が用意されています。
・労働契約が期間の定めのないもの場合は、2週間前までの申出で、契約を終了できます。
・期間の定めのある場合は、止むを得ぬ理由があれば、契約を終了できます。
止むを得ぬ理由としては、特定受給資格者の「「解雇」等により離職した者」の解雇以外の理由や特定理由離職者が参考になります。
なお、正当な理由もなく自己都合により離職した者とﾊﾛｰﾜｰｸで見なされれば、失業給付において３月以内の給付制限があります。
通常は、会社の就業規則に退職に関する定めがあり、それに沿って手続きをすれば今後の退職時に関する手続きや退職後の関係も良好に保てます。
・もっとも、今日で辞めさせてくださいと言って、会社がいいですよと言えば、それで契約終了成立ですが、言い出した従業員の方は、それはそれでちょっとショックかな。