遅刻が多いうえに社風があわないとか言って、簡単に辞めてしまう従業員が、多いのも確かです。
不良社員や人員削減を考えていない限り、従業員が急に辞めると言い出したら、一応引きとめたいのが会社です。
従業員に対する（早まるなという）親切心のほか、おまえに事業を任せていたのにどうすんや、採用や育成の手間が大変なんだ、代替の人がなかなか見つからんぞなど会社運営にとって痛手を与えるからです。
なにか防御策はあるのでしょうか？

会社が取れる労働契約上の防御策としては、退職に関するルールを定め、ちゃんと従業員に周知させておくことです。
・入社時には退職に関する事項を書面で交付する。
・就業規則には、退職に関する事項を定める。
また、例えば２週間前に退職を申出ることと定めていても、有給休暇が残っていない場合、「辞めます」の申出日以降退職日まですべて欠勤するパターンが考えられます。
これにそなえて、就業規則の罰則に関する事項で、欠勤を○日以上した場合の罰金や自主退職でなく懲戒解雇となる定めをおくことにより、引継ぎ等最低限の日数は出勤させることを担保しておくことが考えられます。
・なお、採用時の適性の見極めや採用後の教育訓練・処遇等に注意が必要なのは当然のことです。