就業規則変更を依頼され事業所に出向いたが、就業規則が紙ベースだけで、ワードなどの電子ファイルで残っていないという場面　　に出くわしたことはないですか。そんな場面に出くわしたオヤジンの取った方法です。

　（その１）では、スマートにOCR機能スキャナー付き複合機による方法の紹介、（その２）は悪戦苦闘のスマホの活用編でした。
　今回の（その３）では、OCRスキャナーでの変換がどうもうまくいかない図表の対処方法です。
　表は何とかPDFファイルからWORDファイルに変換できるのですが、「賃金の構成図」の変換がどの方法も完璧にはできません。

　Adobeのガイド案内動画を見ていて、なんとか行けそうな気がして試してみました。変換はAdobe Pro版でないとダメなので、１週間の無料お試しすることに。

　PCにAdobe Acrobat Pro Dc、スマホにAdobe Scanをダウンロード、AdobeCreativeDriveを使用する。
　Adobe Acrobat Pro Dcを開き、スマホで賃金の構成の条項を写（Scan）したPDFを表示し、「PDFを書き出し」を選択する。

　

　書き出し形式にWordの形式を選び、ファイルに「名前を付けて保存」する時の設定で、画像の設定の項目で画像も含めるにしました。

　Wordの形式を選び、ファイルに「名前を付けて保存」する時の設定で、画像の設定の項目で画像も含めるを選びました。

　結果は次のとおりです。元画像と比較してみてください。「、。」、最初「E」って？と思ったのですが理由が理解できました。

　やはり「賃金の構成図」は、上手くいきませんでした。Adobe色々と便利な機能も付いていますが、買いきりでもないので１週間が過ぎないうちに、キャンセルしました。

　色んな方法でOCRスキャンした後手直しするより、厚生労働省の模範就業規則（Word版）をコピペして修正した方が速そうです。模範規則から図表だけを抜き出したものを添付しているので、良かったら利用してください。

　この部分の変更がないのなら画像で挿入という手もあります。少しの変更ならPDF編集して画像挿入しても・・・・

　そもそも（賃金の構成）で図表を使用する必要があるのか？（OCRスキャンが上手くいかないばっかりに発想が飛んでしまった。）
　国や地方公共団体の給与規則では殆ど図表は使っていません。企業版も、ネットでみると僅かですが、表だけで賃金体系や賃金構成を記述した例もありました。
　まあ、割増以外の手当が殆どない中小企業は図表もいらんかな・・・　

　大分横道に逸れ、手間を食ったが、AdobeやOCR機能の勉強で、文書のDX化の動向の一端も探れたので良しとしよう・・・

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＊模範就業規則（Word版）にでてくる図表（Wordファイル）就業規則の図表.docx

＊Wordで割増賃金の記載時の分数表示　ワードで分数が入力できない方へ！分数の表示方法（Office HackのHP）

＊Acrobat DCチュートリアル（Adobe）