瀬野町のスカイレール運航廃止

　JR瀬野駅から出ているスカイレールが４月30日で運航廃止すとのことで、その前に一度乗車しようと現地に出かけました。image.gif

　広島駅から瀬野駅に到着、駅構内から一歩も出ずにスカイレールの「みどり口駅」に行けます。キップは、最終駅の「みどり中央駅」でも途中の「みどり中街駅」でも170円。そしてQRコードを読ませて無人改札。鉄道としては日本で一番早い、IC乗車券、QR乗車券の導入だったそう。

　平均速度は約15km/h、1.3kmを約6分で結び高低差は約200メートル、最急勾配は263‰（ケーブルカー以外の鉄軌道では日本一の急勾配だそう。）、カーブも急だが懸垂式モノレールなので大丈夫、風にも強い。

　運転手も車掌もいない。立っているとゴットン、ゴットンとややしんどい。座席８席でつり革があり定員25人、通勤・通学時で立ってるとシンドンかなと思ったが短時間ですね。

　そうして、みどり中央駅に到着。topeki.jpg

　帰りは、みどり中街駅まで下りなので歩いていくことに。 　駅のすぐ下は緑の中央公園です、桜の時期を少し過ぎており残念。広々として地元の人の憩いの場所になっていそう。ちょうど下からスカイレールが目の前を終着駅目指し上がっていく。

　スカイレールは、1998年（平成10年）瀬野駅北側の丘陵地に開発された住宅団地への交通機関として開通した。神戸製鋼所・三菱重工業などが共同開発し総工費約62億円も従来のモノレールや新交通システムと比べて1/3程度と安く、運営も低コスト、工期も短いという長所を持つ。kouen.jpg

　開設以降25年以上経ったが、諸事情でスカイレールの全国展開が出来ず修理部品等の共通化が難しくなど運営費の低減ができなかったのが大きな理由の一つとしてこの度終焉を迎えた。

　後に残るのは後処理問題です。スカイレールの支柱はどうやら広島市の所有らしい。今更ながらだが、撤去は費用もかかるし何か良い当面の活用方法はないのかなぁ